学校、社会とこの世の中で生きているかぎり、「人間関係」というものからは、切っても切り離せないものです。
確かに、それを変えるなんて、簡単にできるものではないかもしれませんが、なるべくでも人間関係は良好に保ち、より人より上にいきたいものです。
なので、どのようにして「人間関係」をかえることができるのでしょうか?
アンダードック効果
「「言葉」で相手を誘導するメカニズム4選(心理術)」のアリストテレスの三原則を駆使したとしても、なかなか説得に応じない手ごわい相手にはどうしたらいいでしょうか?
そんなときは三原則のなかでも正攻法のロゴス(論理)で崩すのは難しいので、パドス(感情)に強く訴えるほうが効率的です。
なぜなら、人には不利な状況にあるものに対して、手を差し伸べたくなるという心理があります。
これを心理学では「アンダードック効果」と呼びます。
なので、社会的地位が高い人や、自尊心の強い相手には、わざとこちらの「弱さ」を見せることで相手の戦意をくじき、結果的に思惑通りに誘導することもできるのです。
目的のためにプライドを捨てられる人にしか使えない戦略ですが、平気で弱い自分を見せることができるのは、ある意味「強い人」だと言えます。
コンコルド効果
コンコルド効果は、積み重ねてきた努力やコストが大きいと、それまでの労力を無駄にしたくないという執着心が生まれ、損得の判断を見誤ってしまう心理を差します。
例えば
契約寸前で、ドタキャンされそうになり、思わず値引きしてしまうということなのです。コンコルド効果は、それまで費やした時間が長ければ長いほど効果的です。
ハロー効果
多くの人は、相手の容姿や身なりといいた目に見える一面的な要素だけで、人を勝手に判断しまいがちです。
「ユニホーム効果」もその一例ですが、美人やイケメンが得をするのも、彼らの外見の美しさが、人物像全体のイメージまで向上させてしまうからです。
これを心理学では「ハロー効果」といいます。
美人やイケメンでなくても、スーツやシャツを清潔に着こなしていれば、ビジネスでも好感をもたれるし、逆に「ネガティブ・ハロー効果」も作用するので、だらしない服装で仕事をしていれば、それだけ「ダメなやつ!」と判断されてしまうのです。
バーナム効果
誰にでも当てはまるような曖昧なフレーズによって、「これは私のことだ」と錯覚させる心理学が「バーナム効果」です。
相手は自分の本質を言い当てられたと思い込むので、その人のことを、「特別な人」だと勝手に思い込んでしまいます。
例えば、次のようなフレーズが当てはまります。
「あなたは、自分に対する自信の無さを隠していて、それでも他人に認められたいと思っています。そして、そんな自分に悩み、自分を変えたいと思っているでしょう。」こう言われると、たいていの人は「当たっている」と感じるものです。
自分に100%の自信をもっていて、まったく変わる必要がないと言い切れる人など滅多にいません。
このバーナム効果を使うと、誰でも占い師になれることでしょう。
また、相手が精神的に弱っているとバーナム効果は、より倍増します。そのタイミングを見計らって、本質を見抜いたフリをしてやることにより、相手からの信頼は上がります。
すこし難しかったかもしれませんが、人間関係をより自分が優位に立ち、住みやすい環境をつくるには、これらの事柄を頭にいれっておくだけで、人間関係を変えられるかもしれません。
続いてはこちら⇒「こうすれば、人に操られない!メカニズム4選(心理学)」