汗は当たり前ではありますが、子どもから大人、誰しもが出てくるものです。
ですが、あまり日常生活では気にしていない汗も、汗のかきかたなどでは病気の前兆の可能性もあるので、自分自身と照らし合わせてみてください。
では、まず人はどうして汗をかくのか?
汗は運動しているときや、お風呂に入っているときなどにかくことは誰しもがしっていることですが、他にも、寝ているとき、ご飯を食べているとき、座っているだけでも汗をかいています。
そんな汗には体温を一定に保つという大事な役割があります。
体温が上がると汗が出るのは、汗が蒸発するときに身体の表面の熱を奪って、身体を熱から冷ます効果があります。
なので、「汗」はこのようなことから、体温調節のためにおこる現象なのです。
ですが、そんな汗にも隠された病気もあるので、いくつか紹介していきます。
緊張する場ではないのに、手のひらに汗をかく
汗にはいくつか種類があります。
以下の表にまとめみました。
では、緊張する場ではないのに手に汗をかくのはどのような病気の可能性があるかというと、「手掌(しゅしょう)多汗症」の恐れがあります。
手のひらのことを、手掌(しゅしょう)と言って、手のひらにばかり汗をかいてしまいます。
多汗症には2種類あって、全身性多汗症と局所性多汗症の2種類あり、局所性多汗症の場合は手のひら以外にも、額や鼻の先、脇の下などから出る場合もあります。
突然汗っかきになった
生まれながらや幼少期などから汗っかきならば、何も問題はないのですが、昔はそうでもなかったのにも関わらず、急に汗をかくようになったという人は、「甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)」の恐れがあります。
甲状腺機能亢進症は甲状腺の働きが急激に活発化して代謝がよくなり過ぎてしい、手の震えや動機を引き起こす病気です。
甲状腺から、ホルモンをだしすぎてしまい代謝が上がりすぎてしまうと、ダイエットをいてないのに体重の減少や精神的にも上がりすぎてしまうので、イライラしすぎてしまうなどの特徴があります。
代謝があがりすぎてしまうと、心臓に負担が掛かり命を落としてしまうケースもあるので、思い当たる人は医療機関を受診することをおすすめします。
異常な寝汗を2週間以上かく
これは普通の人でも寝ている間にも汗は必ずかいていますが、「異常な汗」というのがポイントで、夏場でもないのに寝具が濡れるほど汗をかくなど、そこまで汗がでる環境でないのに、それが2週間続くと、「結核」の恐れがあります。
なぜ結核と汗につながりがあるかというと、結核というのは感染症なので、体の中で慢性的な炎症が起きている状態になります。
そうすると、そこに弱い熱を発しているので、この熱を下げるために汗という形で体温調節を行おうとするので、結核は風邪とは違い、すぐに治る病気ではないので、2週間以上続く場合は、結核の疑いもある可能性もあります。
まとめ
汗というのは、非常に生きる上でかなり大事になってきます。
必ず汗は理由があって出ているものなので、神経質になりすぎる必要はありませんが、少し「汗」というものに対して、目をむけてみるのもありかもしれませんね。
暑い時期などは、どうしても汗がでてしまうことではありますが、「汗が出る」ということは、体内の水分が出て、脱水症状にもなりかねませんので、水分補給だけには気を付けてください。