職場で、家庭で、交友関係で何かしらのストレスを毎日のように抱えこんで生きていませんか?
現代社会ではストレスは切っても切れない関係で、ストレスを抱えないで生きている人はなかなかいません。
溜まりにたまったストレスが心からあふれ出て、どうしようもないときがありますよね。
「あー!イライラする!」。
こんなとき、どうやって解消していますか?
深呼吸をするだけストレスが改善する!
怒こった時、イライラしたときは落ち着くために深呼吸をすると良いと聞いたことはありませんか?
なんだか迷信のようで信じがたいが、実は立派なストレス解消法なのです。
人間の体は不安や怒りを感じると呼吸が荒くなります、なぜならこれは人間が作り上げた人体の防衛システムからきています。
このときにわざと呼吸を遅くすることにより、防衛システムに「危険がない」というシグナルが送られます。
完全にストレスが解消されるわけではないが、深呼吸をするだけで確実にストレスが改善されるということです。
では、その深呼吸のやりかたを紹介します。
1.リラックスして座り、できるだけゆっくりと鼻から呼吸する。
2.息を吐き終わったら、頭の中で「1」とカウントする。
3.続いて呼吸を数えていき、「10」までカウントしたら再び「1」から数え直す。
これを1日10分から15分繰り返す。
「え?これだけ?」
と、思う方もいるかもしれませんが
毎日これだけやるだけでも、今までのストレス状態からは解放されます。
でもそれでも嫌なことが頭をよぎることも多々ありますよね・・・
こんな時にはまずは何がどのように嫌なのか、すべて具体的に紙に書き出してみましょう。
時間は5分くらいあれば書き出せると思います。
その後、その紙をビリビリに破いて捨ててみてください。
どうしてこんな単純な方法がストレスに効くのか。
私たちの脳は自分の考えや感情を紙に書き出すことで、あたかも思考が物になったかのように錯覚いたします。
そしてそれを捨てることで、本当に思考までゴミ箱に放り込んだような気分が生まれるのからです。
うまく説明したり話すことができなくても、紙に書くことは簡単ですよね。
誰に見せる必要もないですし、文章にする必要もありませんので、どんな書き方でもいいので、まずは書いて破って捨ててみてください!
生きていく中でストレスと向き合い、自分がどのような感情を抱いているのか、自分自身で理解するのが非常に重要になります。
私たちが思っている以上に自分の感情の表現が下手な傾向があります。
「嫌だなぁ」と感じることも「なぜ」「どのように」「どれだけ」と、具体的に言語化できないことが多いですよね。
嫌なことと向き合うことを恐れてその場のストレス解消で無理やり忘れても、脳は忘れられず、徐々に思考と心をむしばんでいきます。私たちが思っている以上に繊細な存在なのです。
ストレスがたまることで様々な不調に始まります。
大きな病気の誘引や発病にもつながります。
主な例として以下の病がストレスにより誘発されます。
・心身症、神経症、うつ病
・自律神経失調症(めまい、動悸)
・胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍
・過敏性腸症候群(腹痛、吐き気、下痢など)
・心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
・がんのリスク
特に腸は「第二の脳」と言われて、非常に敏感なところでもあります。
腸はセロトニンがたくさん作り出される臓器です。
セロトニンは脳内物質とも言われていますが、実は腸で90%が生み出されています。
なので、ストレスなどで腸の働きが落ちると、セロトニンの分泌が減って、心もモヤモヤすることが多くなります。
腸内環境を整える対策は、まずは「食べること」。
温かくて美味しいものを食べると、腸が働き出して、セロトニンを適切に分泌していきます。お腹が満たされて心が落ち着いてくるのはそのためです。
特に、トリプトファンという物質を摂るとセロトニンをより増やせるので、乳製品、大豆製品、バナナ、卵などにより含まれていますので、腸内環境を整えるためには食べることがとても重要です。
有酸素運動も確かに大事になってきますが、時間の問題で出来ない人もいると思いますので、まずは良く食べて、呼吸を整えることから毎日チャレンジして、ストレスと前向きに付き合っていくことをおすすめいたします。