夜間の睡眠が量的または質的に不足して、昼間の日常生活に支障をきたしている状態のことをいいます。
「眠れない」と感じでいても、「単に睡眠時間が短い」「寝つきが悪い」というだけでは不眠症にはなりません。
不眠症と診断された場合には、適切な治療を受けることが大切です。
眠りたいのに、眠れないことがあるのはなぜだろうか?
まずはその原因を正しく理解することが治すことの第一歩ですので、まとめてみました。
以下が、不眠をもたらす原因です。
心理学的不眠
職場の人間関係、仕事の量や内容、収入や家族のことなどで悩んだりイライラすることで、ストレスが加わります。
大小さまざまな心理的ストレスは交感神経を活発化し、副交感神経を抑制することで睡眠を妨害する。
身体的疾患
けがによる痛みなどや、一晩に何度も呼吸困難を起こし、眠りを浅くする睡眠時無呼吸症候群では、本人の自覚がほぼ無く、見つかりにくいです。
朝起きても、十分に眠った感じがしない方や、いびきの大きさを指摘されたことのある方は、医療機関の受診をおすすめいたします。
精神疾患
憂うつな気分が長く続いていたり、何をしても楽しくなかったりと感じていたら、精神科や心療内科などの受診を検討した方が良いかもしれません。
眠れない背景には心の不調が関わっている可能性があり、慢性的な不眠では、何かしらの精神疾患があるとも言われている。
薬理学的不眠
薬などの副作用で眠れない場合があります。
何らかの薬を服用している方は、主治医に相談するなどして、薬の副作用について正しく理解しておく必要があります。
また、お酒やコーヒーを飲んだり、たばこを吸ったりすることは、睡眠にとって影響があります。眠ようとしてお酒を飲む人もいるが、アルコールには覚醒作用があるため、かえって眠りを浅くする可能性があります。
同様に、お茶やコーヒーに含まれるカフェインや、たばこに含まれるニコチンには覚醒作用があり、眠りも浅くする可能性があります。
生理学的不眠
眠る前にあれこれいろいろ考えたり、スマートフォンなどの電子機器を使用したりすることによっても、交感神経が活発化により、睡眠が妨害されます。
さらに、寒さ暑さ、明るさ、騒音などの就寝環境も、睡眠に大きな影響を与えます。
不眠症のチェック
・倦怠感あるいは不定愁訴(検査をしても異常がないが、体調不良がある)
・集中力、注意、記憶力に問題がある
・社会的機能の障害
・気分がよくない。あるいは焦った感じがする。
・日中の眠気がある
・やる気が起きない
・仕事中、運転中のミスや事故の危険を感じる
・睡眠不足のため緊張、頭痛、胃腸に症状がある
・睡眠に関する不安がある
複数あてはまる人は、お近くの医療機関を受診することをおすすめいたします。
早めに、適切な治療をするために医師と相談しながら自分にあった方法を選ぶとよいでしょう。
まとめ
時には、眠れないことも日常生活をしていれば多々あることだと思います。
しかし、上記の不眠症のチェックにもあるように、該当する項目が多い場合は、一度専門医に頼ることも原因が解明できる要因にもなりますので、気になる方は、受診してみてください。
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