疲れた時には衝動的に“甘い物”が欲しくなる人もいるかもしれません。
『仕事の疲れ』、『学業の疲れ』、人間社会で生活をしていれば、肉体的疲労や精神的疲労とは切っても切れない事だと思います。
ですが、体が疲れているという事は、内臓、つまり体の中身も同じように疲れている事に気付いていますか?
ついつい、体の中身までは目には見えないので、自分の欲求を満たすために様々な物を食べてしまいがちではありますが、特に疲労感が強い時には内臓も同様に疲れているのです。
そこで今回は「体調が悪い時や疲れている時に控えた方が良い5つの食べ物」を紹介していきたいと思います。
刺激の強い食べ物(香辛料)
体そのものを温めるためには、香辛料が含まれる食品は有効活用できるのですが、疲れている時などは、刺激の強い食べ物を摂取すると胃腸に負担が掛かってしまいます。
唐辛子などに多く含まれている香辛料は、胃の粘膜を刺激して、より胃酸の分泌を促します。
胃酸は食べ物を消化する際に大切な物質ではあるのですが、疲れている時や、体調が優れない時などは、胃酸が多く分泌され過ぎてしまうと、胃壁を守りきれず胃炎や胃潰瘍の原因になってしまう事もあります。
また、同様に塩分の強い、塩辛い食べ物も胃腸に負担をかけやすいので、疲れている時などは、香辛料を多く含む食べ物や、塩辛い食べ物は摂取しないように心掛けましょう。
脂分の多い食べ物
揚げ物や肉類などに多く含まれている脂分も、疲れている時などにはあまり好ましくありません。
脂分の多い食べ物は、胃酸の分泌を低下させる働きがあり、消化しにくい事から、『胃もたれ』や『胸焼け』の原因にもつながります。
体調が良い時でも、脂分の多い食べ物は、胃の中に留まる時間が長いのにも関わらず、体調が優れない時には、より時間を要してしまいます。
という事は、必然的に胃にも負担が掛かってしまい、便秘や下痢のような症状が起こってしまう可能性もありますので、注意が必要です。
また、“乳製品”も動物性の脂分が多く含まれている食品なので、体調が優れない時には過剰に摂取する事はやめましょう。
酸味の強い食べ物
お酢や柑橘類に多く含まれる“クエン酸”は、ビタミンB1と一緒に摂取する事で、疲労回復やスタミナの上昇につながる有機酸ではあるのですが、疲れている時などはあまり好ましくはありません。
酸味の強い食べ物も「刺激の強い食べ物(香辛料)」と同様に、胃の粘膜を刺激して、より胃酸の分泌を促してしまいます。
お酢に含まれている、クエン酸・酢酸・アミノ酸には、ダイエット効果や腸内環境を整えたり、血糖値の上昇を抑える作用がありますが、体調が優れない時には注意しましょう。
また、お酢に含まれる酢酸と呼ばれる成分は、歯の表面に付いているエナメル質を溶かして、虫歯や知覚過敏を招いてしまう可能性もありますので、摂取する際には適切な量を守るようにしましょう。
アルコール類
疲れが蓄積されすぎると、お酒を飲む事で疲れを発散する人もいるかもしれません。
ですが、お酒に含まれるアルコールを過剰に摂取したり、アルコール度数の高いお酒を飲む事よって、胃酸の分泌を増やし、胃の粘膜を保護してくれている機能を壊してしまう恐れがあります。
さらに、疲れを取るためにお酒を嗜む人も中にはいますが、お酒を飲むと、著しく睡眠の質も下がり疲れを持ち越してしまう事も多々あるので、注意してください。
睡眠関連の内容は以下を参考にしてください。
・寝つきが悪く睡眠の質が下がってしまう寝る前にやらない方が良い事
カフェインを含む飲料
コーヒーや緑茶、紅茶などに含まれる“カフェイン”には、胃酸の分泌を活発にする効果があります。
よく、「コーヒーと煙草の組み合わせは良くない。」と、耳にした事がある人も多いかもしれませんが、その理由としてみれば、煙草は胃の粘膜の血流を阻害して、胃の粘膜が待っている防御機能を弱めてしまいます。
そこにカフェインの作用で、胃酸が大量に分泌されると、胃は悲鳴をあげてしまいます。
また、いくら体調が優れた時でも、空腹時に摂取する事も胃を荒らす原因を招く恐れがありますので、避けるようにいたしましょう。
カフェインの過剰摂取も、体調不良を招いてしまう原因になりかねないので、上手に付き合うように心掛けてください。
まとめ
疲れている時は、体の中も同じように疲れている事から、上記の5つの関連の飲食物は、なるべく摂取しないように気を付けてみてください。
また、いくら疲れているからと言っても、お腹は空きます。
なので、そんな時には、『消化の良い食べ物』を取り入れる事にして、あまり胃腸に負担を掛けないように心掛けましょう。
疲れを取るためには、やはり“休む事”も、とても大切な要因になってくるので、合わせて以下の内容を疲労回復に役立ててみてください。
・毎日毎晩、睡眠の質を上げて快適に眠る事が出来る為の5つのポイント
・夢見が悪い!怖い夢を見る!そんなあなたの悪夢の原因と対策方法
また、ストレスが影響して、体に不調を及ぼしてしまう可能性もありますので、以下も参考にしてください。
・気付いてる?その体の不調はストレスの原因の可能性とその診断