『甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)』という病気をご存知ですか?
読んで字の如く、甲状腺の機能が低下してしまう病気で、甲状腺ホルモンが、何らかの影響を受けてしまい、不足してしまう疾患になります。
「どこか気持ちがパッとしない。」
「今までよりも寒さが辛い。」
などの症状に悩んでいる方もいるかもしれません。
いつもの自分とは“どこか”違う自分に感じてしまう事もありますが、もしかすると甲状腺機能低下症に陥っている可能性もあるので、今回は「女性は要注意!憂鬱な気持ちが伴う甲状腺機能低下症の診断チェック」を紹介していきたいと思います。
甲状腺機能低下症の原因
全身の細胞を促したり、活性させる甲状腺ホルモンの働きが何らかの影響を受けてしまう事により起こるのですが、詳しい原因そのものは未だにわかっていません。
ですが、『橋本病』や『亜急性甲状腺炎』、『下垂体性甲状腺機能低下症』などが原因となって、甲状腺機能低下症に陥ってしまう可能性はわかっている要因となります。
甲状腺そのものが細菌やウイルスに感染して発症する事もあれば、『バセドウ病』のような手術を行った後に発症するケースもあるのです。
また、産まれ持った先天性の『クレチン症』というものもあります。
比較的、男性よりも女性が発症してしまうケースもあり、40歳以降の女性に多く見受けられる病になっているのです。
甲状腺機能低下症の症状
症状は個人差がありますが、甲状腺の機能が低下してしまうため、全身に様々な症状が起こります。
主な症状としてみれば
・全身の倦怠感
・無気力感
・皮膚の乾燥
・体重の増加
など、肉体的な症状以外にも、目には見えない“精神的”な症状も起こる可能性もあるので、なかなか自分では気付きにくい事も多々あります。
また、高齢者の方の中には、『認知症』や『アルツハイマー病』などと間違えられやすいケースもあるので、注意が必要になってきます。
では、実際にどのような症状が起こる事があるのかを、自分の体調や症状から照らし合わせながら、以下の診断チェックをしてみてください。
甲状腺機能低下症の診断チェック
症状に個人差はありますが、考えられる症状はありますので、自分に当てはまる項目にチェックをしてみてください。
□食欲が無くなった。
□体重が増加した。
□寒がり(冷え性)になった。
□皮膚の乾燥が目立つ。
□便秘気味である。
□疲れやすくなった。
□身体が浮腫むようになった。
□髪や眉毛が抜ける(薄くなった)。
□物忘れが酷くなった。
□汗がかきづらくなった。
□記憶力が低下した。
□眠気に襲われる。
□常にだるさがある
□疲労感がなかなか取れない。
□以前より人と会う事が億劫になった。
いかがでしたでしょうか?
甲状腺機能の低下度合いによって、症状の重さは異なる事ではありますが、当てはまった数が多ければ多い人ほど、一度医療機関への受診いたします。
また、当てはまった数が少ない人でも、油断は禁物です。
まとめ
甲状腺機能低下症は、初めは『うつ病』や『自律神経失調症』などと間違えられやすいケースもありますが、実際に時間をかけて調べてみないとわからない病である事も否めません。
なので
「何か変だな?」
「いつもの自分とは違うな?」
などと感じた時には、一度医療機関を受診してみるのも、一つの対策になってくるので、今一度、自分の健康状態をこれを機に確かめてみてください。
他にも、以下の内容も参考にしてください。
・気分の浮き沈みが激しい?気分循環性障害の特徴と症状診断チェック