歓送迎会や新生活のストレスで胃腸の調子を崩しがちな春。
しかし、不調は胃痛や胃もたれとして表れるだけではありません。
肩や背中のコリ、肌荒れ、頭痛や風邪といった症状なども、もしかすると胃腸が原因かもしれないのです。
胃の不調は胃痛に限られたものではない!?
胃腸の調子の影響は、単純に「胃痛がする」「便秘がち」といった、胃腸のみの症状に限られたものではありません。
東洋医学的に胃腸は日々のエネルギーをつくると考えられており、免疫力に大きく関係する重要な器官で胃腸の働きが悪くなると、身体全体にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
意外な胃腸の不調3選
(1)背中・肩のコリ
いくら揉んでも治らない背中のコリを感じているなら、胃腸を疑ってみてください。
胃腸の働きが悪いとよい筋肉を作ることができず、一般的には胃腸の裏側にあたる、左側の背中や肩にコリの症状がでるといわれています。
(2)肌荒れ
おでこやあご、頬や口の周りにできるニキビは、胃腸が荒れている時の危険信号。
これらの箇所にニキビができた場合は、自分の食生活や胃腸の具合と一度向き合ってみてください。
(3)風邪
風邪の原因にも実は密接な関係があります。免疫力に大きく関係する器官だからこそ、胃腸が弱っていると、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなるのです。
軽い風邪を頻繁にひきがちだと感じたら、胃腸が余裕を持って働けるよう食事は「腹八分目」を心がけて。
胃腸は健康のバロメーターとも言われています。ちょっとの不調も見落とさずコンディションを整えることが、肌や身体の健康につながります。
また、胃腸の働きを助ける食材もあります!
胃腸力をアップしたい時に使う食材を4つ紹介します。
パワー不足の胃腸疲れには「山芋」
脾臓(ひぞう)の働きが弱まると、胃腸のトラブルが出やすくなり、だるさや疲れを感じることも。
こんな時は脾の元気を補い、胃腸を丈夫にする山芋がオススメ。体力をつけ、代謝低下を改善し、肌に潤いを与える効果もあります。
身体を温め胃腸を丈夫にする「かぼちゃ」
かぼちゃは身体を温め胃腸を丈夫にし、消化吸収率をUPさせる働きがあります。
また、疲労回復、お腹の調子を整える働きもあり、身体が弱った時にもオススメです。
ストレスによる胃腸疲れには「大根」
ストレスが原因で胃潰瘍になるなど、胃腸に影響を与えることは広く知られています。
中医学でも、ストレスは胃腸にダメージを与え、消化機能を低下させると考え、胸の詰まりや吐き気、便秘と下痢を繰り返すといったトラブルが起きます。
そんなストレスによる胃腸疲れには、巡りを良くして胃腸の消化を助ける大根を。ただし、元々虚弱体質で胃腸が弱い人は、生食、多食は避けましょう。
天然の胃腸薬「キャベツ」
胃腸を丈夫にし、回復力を養うパワーがあるのがキャベツ。胃の状態を整えて痛みをとり、胸のつかえをとる作用もあります。
キャベツに含まれるビタミンUは胃腸薬の成分。
名前の由来にもなっていて、その効果はお墨付きといえますね。
なるべく食材は温かく調理し、消化しやすいようにすると胃腸に負担がかかりません。
よく噛んで食べる、刺激物を避ける、冷たい物を控えるなどの食べ方も意識をし、ストレスをこまめに取り除いて胃腸疲れを癒しましょう。