今や3人に1人の人が検査などで高コレステロール(脂質異常症)を指摘される人の割合は年々増えています。
脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂質が、一定の基準よりも多い状態のことを言い、以前は高脂血症ともいわれていました。
血液中に余分な脂質が多くなると、血管に強い圧がかかっている高血圧の人が脂質異常症をともなうと、血管壁が傷つきやすいため動脈硬化がさらに進行するリスクがあります。
また、インスリンが不足すると中性脂肪が体内で利用されにくくなって、血中に中性脂肪が増えてしまいます。
コレステロールが増えすぎると動脈硬化を促進してしまい、脳梗塞や心筋梗塞など、最悪の場合「死」につながる影響があります。
コレステロールの説明は「これで大丈夫!コレステロールを改善方法」で詳しく書いてあるので、そちらで確認ください。
近年では動脈硬化のリスクを知る指標として、「LH比(動脈硬化指数)」という、HDLコレステロール(善玉)値とLDLコレステロール(悪玉)値の比率のバランスが注目されてきています。
比率の求め方は簡単で
と、なっています。
LH比の目安の基準値が2.0以下で定められています。
例えば、いくらHDLコレステロール(善玉)値とLDLコレステロール(悪玉)値が健康の基準値であっても、2.0を超えてしまうと脳梗塞や心筋梗塞のリスクがより高まり、動脈硬化が始まるといわれています。
なので、人間ドックなどでHDLコレステロール(善玉)値とLDLコレステロール(悪玉)値が正常値であったとしても、そのバランスが悪いだけで、病気になるリスクが高まってしまいます。
脳梗塞や心筋梗塞は発症するまで、ほとんど自覚症状がありません。
なので、発症するとすぐに「死」と隣り合わせになってしまいますので、このような病にならないよう未然に防げるように、十分コレステロールには気を付けて、日頃から体のことを意識しながら、健康で楽しい暮らしをしていきましょう。