GW(ゴールデンウィーク)や夏休み(お盆休み)、冬休み(お正月休み)のように長期休みの後には、しっかりと休んだはずなのに、精神的に疲れてしまうこともありますよね?
せっかく体を休めるための時間なのにも関わらず、体を休ませすぎてしまって、「いざ、今日から仕事!」なんてときには、“ぐったり疲れを感じる”といった、心の電池が切れてしまった症状を感じる人が増えてきます。
特に、ゴールデンウィークは新学期や就職などで新しい環境のなかに飛び込むことの疲れから、一気に解放されるので、そのアップダウンに心の疲労感が増してしまいます。
その原因、これこそがいわゆる「五月病」なのです。
心身ともに疲れることは誰しもが感じることだと思います。
五月病自体も、ほとんどの場合は“一時的な”心のスランプ状態で、なるべく休養を取るようにすれば自然と元に戻ります。
しかし、五月病の問題点のひとつのうち、時には症状が悪化してしまい、本格的な「うつ病」や「適応障害」などを発症してしまうこともあります。
そこで今回は「あなたは大丈夫?五月病が酷くなる前に診断チェックとその改善方法」を紹介していきたいと思います。
五月病診断
こちらが五月病の症状チェックになります。
以下の15項目のうち当てはまることはありますか?
□会社(学校)などに行きたくない。
□気持ちが冴えない。
□注意が散漫になっている。
□何かとやる気が起きない。
□人に会うのが億劫。
□体がだるく疲れが取れない。
□布団に入ってもなかなか寝れない。
□オシャレや外見に気を遣うのが面倒。
□どうも集中しようとしても身が入らない。
□自信がなくネガティブな考えばかりが浮かぶ。
□頭痛・胃痛・便秘などの身体症状が起こる。
□体調が悪いわけではないのに食欲がわかない。
□通勤・通学時の満員電車が余計に息苦しい。
□好きなお酒もあまり受け付けない(いつもより酔いやすい)。
□五月病だと思う。
いかがでしたでしょうか?
いくつ当てはまりましたか?
心の強弱は、当たり前のように本人にしかわからないもので、改めて考えてみるとおかしな点が見えてくる事もありますよね。
なので、当てはまった数が多ければ多い人ほど、対策を考えるようにしてください。
五月病の治し方
治し方と言っても、個人差があることには変わりありませんが、一般的には以下の3つの内容が五月病から脱出する一歩だと思いますので、五月病チェックで当てはまった数が多い人は試してみてください。
睡眠の質の向上
長い連休があると、どうしても昼夜が逆転してしまう人もいるのではないでしょうか?
遊ぶことに夢中になりすぎて、睡眠を疎かにしてしまう人もいることでしょう。
しかし、それは休みが明けると一気に“眠りのつけ”がきてしまいます。
睡眠というのは、3大欲求のひとつとしても、とても大切なことで、一度体内時計を狂わしてしまうと、なかなか治らないことも・・・。
なので、なるべく早く昼夜が逆転している体内時計を治すことが、五月病からの脱出に近づける要因と言えます。
自分自身が睡眠を妨げてしまう可能性もありますので、こちらを参考にどうぞ⇒寝つきが悪く睡眠の質が下がってしまう寝る前にやらない方が良い事
人と話すこと
休みに入れば、気心しれた人とは出かけたり、話したりとすることはあるかもしれませんが、嫌いな人とは話すことはありませんよね?
ですが、休みが明ければ、自分があまり好まない人とも話さなければなりません。
それに嫌気がさして、五月病からうつに似た症状に発展してしまう人もなかにはいるので、そこは無理矢理でも意識して、心のスイッチの入れ替えが重要です。
無意識のうちに会話をすれば、会話の内容よりも「嫌だ!」という気持ちが先行してきて、それがストレスの原因にもなりかねません。
なので、好きな人でも嫌な人でも、心のスイッチを切り替えて接することが必要になります。
頑張りすぎない事
自分に長い休みがあるということは、もちろん自分が勤めている会社も、通っている学校も休みの可能性が高いことだと思います。
そうなると休みが明けると
会社ならば
「休んだぶんの仕事を取り返すために。」
学校ならば
「遅れたぶんの勉強を取り返すために。」
必然的に忙しくなってしまいます。
しかし、それをいきなり心と体の“ギア”を上げてしまうと、対応することができる人は問題ありませんが、そのペースに付いていけない人は空回りしてしまいます。
なので、多少なりとも自分のペースを保ちながら進むことも大切なので、続けて以下も参考にしてください。
・心と身体の限界?仕事や育児・勉強のキャパオーバー診断テスト
まとめ
「こんなに五月病が酷いのは自分だけ?」
と、思っている人もいるかもしれませんが、慣れないことが多い春のスタート時期には誰しもが疲労を感じることでしょう。
ですが、いくら誰でも感じることだと言って、ほおっておいてはいけません。
五月病の症状が数週間続く場合は精神科の受診をしてみてください。
冒頭にも記載しましたが、五月病を甘く考えていると、本格的な「うつ病」や「適応障害」などを発症してしまうこともあります。
なので、もしも上記の五月病診断のような症状が数週間続いてしまった場合は、すぐにでも精神科などの医療機関を受診するようにしてください。
また、五月病以外にも、長い期間の休みが明けると、学校などでの“いじめ”が多く発生してしまうこともあります。
なので、そのいじめが最悪の事態に発展する前に、未然に防ぐためにも「子どもの心のSOSに気付いてますか?助けを求めている10個の行動」を参考にしていただいて、子どものSOSに気づいてあげてください。
五月病に関する内容の続きはこちら⇒旦那も五月病?妻だからいち早く夫のピンチを救える3つの方法