2030年には高齢者の5人に1人が認知症と言われています。
また高齢者の約4人に1人が認知症あるいはその予備群ということになります。
医療機関を受診して認知症と診断された人だけでもこの数字ですから、症状はすでに出ているのにまだ受診していない人も含めると、患者数はもっと増えていくと考えられます。
なので、出来る限り認知症になってしまう前に予防をしておくことが大事です!
それでは、予防方法をご説明します。
生活習慣病を改善
アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、糖尿病や脳血管障害など生活習慣から引き起こされる病気との関連が強く、それらの予防や治療は、確実に間接的な認知症予防となります。
特に栄養バランスのとれた食事が重要で、バランスのとれた健康的な食生活によって、アルツハイマー病の30%を予防できると言われています。
新鮮な果物や野菜、精製されていない全粒穀物、脂肪分の少ない良質なタンパク質を摂り、ファーストフードや加工食品を減らすことが大切です。
運動する
生活習慣病予防としても運動は大切なのですが、運動で脳を刺激することにもなるのです。
体を動かすことで、脳への刺激以外にも、筋肉機能向上にもなり、寝たきりの生活になる可能性も低くなります。
しかし、腰や関節などの運動器能に疾患があり痛みや動きの制限があると、生活の幅が狭まり、認知症になった場合、症状が急激に進行してしまうことも多いので、しっかりと正常な運動機能に治すことが第一歩です。
アルツハイマー病の発症リスクを最大で65%まで軽減させる手助けになります。
運動をすることにより動脈硬化を改善、血管疾患のリスクを低下、呼吸機能を改善するので、他の疾患にもかかりにくくなるので、運動は効果的です。
長く続けることが大事なので、激しい運動でも良いのですが、ウォーキングやストレッチなどの簡単な運動のほうが、ひとりで長期にわたって続けることが出来ると思うので、おすすめします。
達成感を味わう
認知症予防というのは目に見える成果があるとは限りません。
成果が見えないものに漫然と取り組むのは、長続きせず辛いものです。
パズル、芸術品や工芸品のように制作作品が残ったり、記録に残る、取り組みが目で見えるようなことをするのがよいでしょう。
また、運動と連動させて、簡単な登山なども達成感も感じることが出来て、尚且つ、足腰の運動になって良いと思います。
農業なども、作物が育つことの達成感もあるのでおすすめしますが、双方と腰に負担がかかる人もいるので、自分の体と相談して出来ることからチャレンジしてみてください。
さまざまな人と交流する
他人との交流がなによりも脳を刺激します。
認知症予防を通してご家族と会話する、同じ取り組みをする仲間と交流する、共同作業を行う、多くの人に成果を発表する機会をもつなどの工夫は大切です。
私の祖母も、祖父が亡くなってから、大好きだった外出もしなくなり、家に引きこもることが多くなってしまいました。
コミュニケーションは人が生きていく上で、非常に大事になるツールなので、積極的に家の外に出て、いろいろな人との交流関係を深めていきましょう。
まとめ
最後に、今後高齢化がさらに進んでいくにつれ、認知症の患者数がさらに膨らんでいくことは確実です。
生活習慣・運動習慣を身につけて、きちんと栄養を摂って筋肉づくりをすることが大事で、かなりの予防効果があるので、頑張ってみてください。
また、「あなたは大丈夫?手遅れになってしまう前に予防するための認知症診断」もありますので、合せてご覧ください。