“疲れ”というジャンルに対して、どれくらい考えた事がありますか?
当たり前のように疲れの原因は、人それぞれ異なる事でしょう。
・仕事疲れ。
・遊び疲れ。
・寝疲れ(寝過ぎて逆に疲れる)。
など、思いあたる節はたくさんある事だと思います。
ですが、その中でも、いつも疲れを感じている人は注意が必要かもしれません。
『慢性疲労症候群(CFS)』という言葉はご存知ですか?
読んで字の如く、慢性的に疲れを感じてしまうれっきとした病気なのです。
「よくある事なのでは?」
と、感じた人もいるかもしれませんが、慢性疲労症候群は詳しく病院で検査をしても疲労の原因が見つからない事が多々あるのです。
そこで今回は「長期の疲労は要注意!慢性疲労症候群の原因・症状・治療方法」を紹介していきたいと思います。
慢性疲労症候群とは
慢性疲労症候群は、英語表記で『Chronic Fatigue Syndrome』となり、『CFS』とも呼ばれており、長い期間にわたって、日常生活に支障をきたしてしまう疲れが起こる病気です。
風邪などで高熱が出た時に、全身の激しい“倦怠感”を覚える人もいるかもしれませんが、それは高熱が原因ですよね?
ですが、慢性疲労症候群は、原因がわからない全身の倦怠感に“突然”見舞われてしまうのです。
似たよう症状として『慢性疲労』という言葉もありますが、これは原因(仕事等)がわかっている事から、慢性疲労症候群とは異なります。
慢性疲労症候群の原因
原因そのものは現状では明らかになってはいませんが、慢性疲労症候群を誘発してしまう考えられる原因はあります。
ストレス
1つ目は、“ストレス”です。
ストレスの種類は、『身体的』、『物理的』、『精神的』など、人によっても捉え方は多々ありますが、このストレスがきっかけとなり、神経の働きに異常を引き起こしてしまい慢性疲労症候群になってしまう可能性があります。
疲労
2つ目は、“疲労”です。
慢性疲労症候群と言われるくらいなので、この疲労も欠かせない原因の一つになってきます。
疲労と聞けば、「誰しもが起こる事。」と思いがちではありますが、これも上記のストレスと同様に、著しく休息を取る事が出来ず、長きにわたり疲労が続く事で、身体免疫系や神経系に異常をきたしてしまいます。
風邪やウィルス
3つ目は“風邪やウィルス”です。
風邪を引く事は誰しもが起きるとは思いますが、風邪を引いている時は、一時的にホルモンバランスを崩したり、免疫系の機能が低下している事ともありますよね?
そんな身体が弱っている時に、風邪が引き金となって、慢性疲労症候群を発症してしまうケースもあります。
慢性疲労症候群の症状
症状は人それぞれ異なるかもしれませんが、以下のような症状がある場合は注意が必要になってきます。
疲労感
疲労感と言っても、何度も上記に明記していますが、原因がわからない日常生活に支障をきたしてしまう疲労感です。
また、疲労の原因がはっきりしている時は、『慢性疲労』になるので、十分な休息が必要になってきます。
頭痛・発熱
風邪と勘違いしやすい症状ではありますが、平熱よりも少し高めの熱を常にキープして、熱冷ましなどの効果があまり無い微熱が長期にわたり続きます。
微熱や頭痛に伴い、喉の痛みも起こる可能性があり、風邪と間違うケースもあります。
肉体的症状
激しい運動などをすれば、誰しもが筋肉痛や関節痛を伴う人もいますが、慢性疲労症候群の筋肉痛や関節痛は、日常生活をただ普通に送っていても起こってしまいます。
筋肉痛や関節痛は、年齢と共に起こりうる可能性はありますが、気になる人は専門機関で調べてみてください。
睡眠障害
神経系に異常が起こる事がきっかけとなり、睡眠に支障が起こる可能性もあります。
例えば
・眠りが浅い。
・寝つきが悪い。
・眠気が強い。
などの不眠や過眠のような症状もあります。
睡眠に関する内容は以下も参考にしてみてください。
・夢見が悪い!怖い夢を見る!そんなあなたの悪夢の原因と対策方法
・寝ても眠すぎる病気?「過眠症」かもしれない症状診断チェック
気分障害
気分の浮き沈みは誰しもが起こりうる症状ですが、憂鬱感が治まらない状態になってしまう事もあります。
『気分循環性障害』も、気分障害の一種なので
詳しくはこちら⇒気分の浮き沈みが激しい?気分循環性障害の特徴と症状診断チェックを参考にしてください。
慢性疲労症候群の治療方法
慢性疲労症候群を治療するために漢方やビタミン剤を用いて、症状を緩和させる方法があります。
他にも、改善するためには
・ストレスを溜めない。
・生活習慣の見直す。
・適度な運動。
などがあります。
慢性疲労症候群をすぐに完治させる事はなかなか出来ない事かもしれませんが、徐々に症状を改善していく事が大切になってきますので、症状によって異なる場合も多々ありますが、安易な自己判断をせずに、必ず専門機関を受診するようにしてください。
まとめ
原因そのものは、医学の進歩から解明されつつはありますが、まだまだ根本的な治療方法などがないのが慢性疲労症候群の奥深さを感じますが、そうも言ってはいられません。
辛いのは自分自身です。
なので、なるべく早めに専門機関を受診して、専門医と自分に見合った対策方法を考えていってください。
慢性疲労症候群のポイントは2つです。
・日常生活に支障が出るほど、疲れが酷い。
・休息を十分に取っても疲労感が抜けない(回復しない)。
この2つだけは、覚えておくように心掛けてください。
また、温度差が激しくなると、“寒暖差疲労”を引き起こす可能性もあるので、註するようにしてください。
他にも、以下の内容も身体のために参考にしてください。