“お餅”と聞いて連想する食べ物はどんなモノが頭に浮かびますか?
『お団子』などのたくさんのモノがありますが、日頃から食べるお餅もあれば、イベント時に食べるお餅もありますよね?
特に、お正月に食べる人も多くなってくる『お雑煮』や『焼き餅』です。
お餅はいつ食べても美味しい事には変わりはありませんが、年末年始にかけて多くなってくるのが、お餅による“窒息事故”です。
お正月のニュースで毎年必ずと言っていい程、見掛けてしまう嫌なニュースの一つですよね。
そこで今回は「餅を喉に詰まった時の応急処置方法と窒息事故を防ぐ5つの注意点」を紹介していきたいと思います。
餅が喉に詰まる窒息事故
毎年お餅による窒息事故をニュースで見る人もいると思いますが、実際どれくらいの人が餅を喉に詰まらせてしまう事故が起きていると思いますか?
毎年1000人以上の方がお餅が原因の窒息事故が起こり、1月のお正月の時期に集中して起きているのです。
年齢別に見ても、若い世代の方もいないわけではありませんが、特に65歳以上の人に多く見受けられます。
お餅は調理直後は、柔らかく食べやすく見えるかもしれませんが、少し時間が経って冷めてしまうと、硬くなり喉にもくっつきやすい状態になってしまうのです。
ましてや、65歳以上の高齢の方は、年齢と共に口や喉の周りの筋肉量が低下してしまい、自分では変わりなく行えている事でも、実際は行えていないからこそ、窒息事故が起こってしまいます。
ですが、万が一に、お餅を喉に詰まらせてしまった場合、どのような処置が適切なのか?
以下の応急処置の方法をご覧ください。
応急処置の方法
いくら気を付けていたとしても、お餅を喉に詰まらせてしまう事もあります。
そんな時、救急車がくるまでにどんな処置をするのが好ましいのか?
一昔前までは「掃除機で吸う。」という話も耳にしましたが、現代の掃除機の形状では、口や喉元に入らない事があるので、意味を成しません。
なので、以下の2つの方法を試してみてください。
ハイムリック法(腹部突き上げ法)
・まずは、上体を起こして、後ろから“抱えるように腕を回します”。
・片手で握りこぶしを作り、“おへそ”と“みぞおち”の真ん中にこぶしをあてます。
・作った握りこぶしを片方の手で包むように握り、手前上方に向かって、圧迫するように“すばやく”突き上げます。
また、妊婦や乳児には危険なので、ハイムリック法は行わないようにしてください。
背部叩打法
・手の付け根で力強く肩甲骨の間を何度も連続して叩きます。
この方法は、年齢や性別は関係なく実施できるので、まずは『背部叩打法』から試してみるのもありかもしれません。
必ずしも片方の方法を行えば、窒息を免れるわけではないので、効果が見られない場合は、『ハイムリック法』と『背部叩打法』の両方を行ってみてください。
また、実施した内容は救急隊の方には、しっかり伝えるようにしましょう。
窒息事故の予防・注意点
窒息事故を起こさない方法は、一番は“食べない事”です。
ですが、そうは言っても、美味しいモノや好きなモノを食べられないのはストレスを感じてしまう人も少なくはありません。
では、どのような方法を取るのが好ましいのか?
1「食べる前には水分補給や他の食べ物で準備をする。」
2「なるべく粘り気や柔らかいお餅を選ぶ。」
3「お餅をなるべく小さく食べやすいサイズに切る。」
4「勢いで食べるのではなく、ゆっくりよく噛む。」
5「食べる時は、必ず一人では食べない。」
上記の5つの内容を心掛けるようにして、お餅を美味しく食べれるように注意してみてください。
特に、1と4は「そんなのめんどくさい。」と思う人もいれば、3のような「小さいと食べた気がしない。」と感じる人もいるかもしれませんが、命に関わる事です。
なので、しっかりと5つの内容を行うように努めてください。
まとめ
年齢は問わず、上記の事柄を見て、「自分だけは大丈夫。」と思った人は、どれだけの方がいますか?
たくさんいるかもしれませんが、特にそう感じた人は“注意”が必要です。
お餅が原因で、食道や気管を塞ぎ呼吸が出来なくなると、脳へ酸素が送られなくなってしまい、後遺症が残ってしまう可能性も多々あります。
そのようにならないためにも、しっかりと対策を考えてください。
他にも、以下の内容を参考にしてください。