『線維筋痛症(せんいきんつうしょう)』という病気をご存知ですか?
“筋痛症”というくらいなので、筋肉が痛くなる症状が起こるという事は漢字からわかるかもしれませんが、言葉だけでは上手くわからない事だと思います。
ですが、病気と聞けば、敏感になってしまう人もいるかもしれませんが、よくわからないからと言っても、女性の方は注意をしなければなりません。
特に、中高年の女性に多くみられる傾向があり、線維筋痛症の発症につながりやすいのです。
そこで今回は「女性は要注意!原因不明な多様な症状を伴う線維筋痛症の診断チェック」を紹介していきたいと思います。
線維筋痛症の原因
中枢神経が異常をきたす事によって、痛みを感じ方が変化しているという説もありますが、実際はハッキリとした原因は未だに特定はされていません。
遺伝や心理的要因、感染症などが誘発して発症してしまう事も考えられていますが、痛みの信号に異常が起こり、脳との間に不具合が生じてしまいます。
中学校の理科で学んだ事がある人もいるかもしれませんが、通常の痛みの仕組みは、痛みが生じた感覚器官から、感覚神経や中枢神経を通って脳に伝わり、痛みを感じるのですが、その回路に異常が起こってしまうと、線維筋痛症のような症状が起こってしまうのです。
では、原因がわからないとは言っても、具体的にどんな症状が起こってしまうのか?
線維筋痛症の症状
慢性的な強い痛みが持続して全身に起こる事もあれば、部分的に痛みが生じる事があります。
痛みの頻度や強弱は個人差があり、一定ではありませんが、時期や天候、体調によって波がある事も少なくはありません。
首、肩、腕、足、手の平、背中、胸部、腰、お尻などの身体全身に対して、“激痛”・“痺れ”・“こわばり”を感じる事もあるので、強い慢性的な痛みがある事から、うつ症状や不眠症を伴ってしまい、日常生活に支障が出てしまうほど、症状が悪化してしまう傾向もあるのです。
痛みの苦痛に追われる日々を送っているので、ノイローゼや抑うつ状態のような精神的な病を招いてしまう原因になる事が多々あります。
線維筋痛症の診断チェック
原因はわからないとは言っても、線維筋痛症の特徴はあります。
全身にある19箇所のうち、11箇所以上が痛む場合や3ヶ月以上全身の広い範囲に痛みが生じる場合に線維筋痛症と診断される可能性があるのです。
他にも、考えられる症状があるので、当てはまる項目にチェックをしてみてください。
□腹痛などのお腹の悩みがある。
□胃の不快感・ムカつきがある。
□目が乾燥しやすい。
□口の中がよく乾く。
□トイレが近い(回数が多い)。
□食欲がない。
□責任感が強い。
□努力家である。
□悩みや不安が多い。
□疲労が蓄積しやすい。
□ストレスが溜まっている。
□気分が憂鬱になりやすい。
いかがでしたでしょうか?
いくつ当てはまりましたか?
当てはまった数が少ないからと言っても、全身の痛みが伴ったり、3ヶ月以上の痛みがある場合は、早急に医療機関への受診をする事をおすすめいたします。
反対に痛みがない場合でも、当てはまった数が多い場合は、線維筋痛症を誘発する可能性も無いとは言い切れないので、少し注意をしてみてください。
まとめ
症状の度合いは個人差があるので、痛みが強い人もいれば、さほど痛みが辛くない人もいますが、痛みが辛くなくても、原因のわからない痛みは放って置かずに、近くの医療機関を受診してください。
また、痛みの質は本人にしかわからない事もあり、判断がしづらい面も多々ありますが、生活に支障が出る痛みを我慢などはしないようにしてください。
他にも、以下の内容も参考にして頂いて、健康への糧にしてください。