狭窄性腱鞘炎(ドゲルバン病)という病気をご存知ですか?
言葉で推測されるのは、『腱鞘炎』は、腱は腕から指まで束状になって骨と筋肉とを繋いでいて、複数の腱をまとめている箇所を“腱鞘”と言い、この腱鞘という部分に痛みや障害などの炎症を起こす事を腱鞘炎と言います。
また、『狭窄』という漢字は“狭い”と“窄(つぼ)む”という漢字が使われている事から、身体の箇所が何らかの理由で狭く窄んでしまう事を指しています。
腱鞘炎はどこかで耳にした事がある人もいるかもしれませんが、漢字の意味がわかっても、実際にどんな病かはまではわからないので、今回は「現代病?スマホが原因?手首の痛みを伴う狭窄性腱鞘炎(ドゲルバン病)」を紹介していきたいと思います。
ドケルバン病とは
狭窄性腱鞘炎(ドゲルバン病)を簡単に説明すると、手を目一杯広げると、親指の付け根の辺りから手首に向かって浮かび上がる2本の筋みたいなものがあると思うのですが、この親指と手首を繋いでいる2本の筋を『短母指伸筋腱』と『長母指外転筋腱』と言い、この付け根の周辺に炎症が生じる事を指します。
一昔前までは、美容師などの手を酷使するような業種に勤めている人がなりやすい“職業病”ではありましたが、現代では、そのような職で無い人でも陥りやすい傾向があるのです。
ですが、今までは手を使いすぎてしまう職業に勤めているからこその病気なのに、どうして暮らしが豊かになっている現代に増えているのでしょうか?
そこで次は原因と症状どうぞ。
原因と症状
勘の良い人は、もうお気付きの事だとは思いますが、現代に狭窄性腱鞘炎(ドゲルバン病)が増えている傾向として、職業的にパソコンを使用したり、字を書くような事務的作業を行う人にも多いのですが、最も多い原因が“スマートフォン”の普及です。
今や、スマホを持っていない人を探すのが難しいくらいに、老若男女に親しまれていますが、スマホを操作の仕方によって酷使しすぎてしまうと、狭窄性腱鞘炎(ドゲルバン病)を発症しやすい可能性が上がってしまいます。
また、近年では、“新型コロナウィルス”の影響により、『在宅勤務』などで、“リモート”でのお仕事が増えている事も原因の一つになっています。
症状に関しては、状腱の周辺の痛みや腫れ、圧痛などの他にも、手が開きにくくなったりする事もあります。
また、明確な原因はわかっていませんが、女性ホルモンのバランスが乱れる事で、ドゲルバン病を起こる可能性があります。
対策・治療方法
大半の場合は、症状が軽い事が多く、『湿布』や『外用剤(塗り薬等)』を利用したり、手や指の使用を制限すると、次第に症状も緩和されてきます。
ですが、日常生活に支障をきたす場合は、ステロイドなどを用いる事もあり、それでも痛みや炎症が引かない最悪の場合には、手術が必要になる可能性もあるのです。
誰にでも簡単に出来る狭窄性腱鞘炎(ドゲルバン病)治し方は、一番は安静に動かさない事が大切です。
現代では、スマホやパソコンを使わない事は難しいかもしれませんが、どうしても使用するのであれば、片手の操作ではなく、両手で操作するように心掛けてみてください。
また、サポーターやテーピングなどを用いて、手や指を固定するのも効果があり、痛みが軽い場合は、ストレッチをするのも予防につながります。
まとめ
現代において、スマートフォンは必要不可欠になっている必需品ではありますが、特にアプリなどの“ゲーム”や“ネットサーフィン”をやる人は、自分では気付かないうちに指や手首を酷使している可能性があるので注意をしてください。
痛みが軽い場合だと、危機感を覚える事が出来ずに、ないがしろにしてしまうケースも少なくはありませんが、症状が軽いからと言って、自己判断せずに一度専門機関を受診するようにしましょう。
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