食べ物の味は“濃い味”と“薄い味”のどちらが好みですか?
好みは人それぞれあるかもしれませんが、濃い味を習慣的に好んで食べている人は、味覚の低下や異常が起こってしまう可能性があります。
この味覚に問題が生じてしまう事を『味覚障害』と言います。
味覚障害は簡単に言えば、通常の味を感じる事が出来なくなってしまう病気です。
醤油やソースなどの調味料をたくさんかけてしまう人もいますよね?
もしかすると、それは味覚障害の始まりかもしれませんので、今回は「濃い味好きは危険!味覚障害にならない為に大切な5つのポイント」を紹介していきたいと思います。
味覚障害の原因と症状
そもそも味覚は、舌の表面にある『味蕾(みらい)』という味を感知するセンサーがあります。
この味蕾が、病気や加齢、心因性などの影響を受ける事で、正常な働きをしなくなってしまうのですが、突発性な味覚障害は、未だに明確な原因はわかっていないのも現実です。
近年では、個人差はあるのかもしれませんが、コロナウイルスの感染による味覚障害もメディアで報じられていますよね?
他にも、舌にカスのような白いモノが付着する『舌苔(ぜったい)』や、脳に異常をきたす“脳梗塞”や“脳出血”によっても、味覚障害を発症する可能性もあります。
味覚障害の主な症状として、『量的障害』と『質的障害』の2つに分類されます。
『量的障害』と『質的障害』は以下のような特徴が挙げられます。
味覚の減退や消失、悪味症、異味症などの言葉があるように、味覚障害には様々な症状があるのです。
味覚障害対策の5つのポイント
では、味覚障害にならないためには、どのような事に注意をしなければならないのか?
このような質問があると、難しく考えてしまう人もいますが、以外と自分たちの身近な事柄から改善できる内容もあるので、実践してみてください。
食生活の改善
味覚障害になってしまうと、食に対する興味が減退して、食欲不振に陥り、栄養不足になる事も多々あります。
そうなってしまう前に日頃からの食生活が必要不可欠なのです。
特に味付けをする際には、調味料(塩や醤油等)を用いるのではなく、出汁などを利用して、旨味成分を有効活用する事が大切です。
亜鉛は必須アイテム
亜鉛は、体内の様々な酵素を正常に機能させる為に必要不可欠なミネラルの一つなのですが、これは味蕾に対しても同じです。
亜鉛が不足してしまうと、味細胞の働きが著しく低下して味覚障害に陥ってしまう可能性が上がります。
味覚障害の代表的な原因が、この亜鉛不足である事も多いので、亜鉛を含む食材やサプリメントを積極的に摂るようにしてください。
また、亜鉛の効果的にする為に“ビタミンC”もいっしょに摂取するようにしましょう。
ストレス発散
“ストレス社会”と言われるくらい、現代ではストレスが蔓延していますが、ストレスを受ける事で味蕾にも影響があるのです。
味蕾そのものは、脳の味覚中枢に伝わって味を感じるというプロセスがありますが、ストレスによって、神経系に異常をきたしてしまい、味を感じにくくなる事もあります。
なので、ストレスを適度に発散するように努めてみましょう。
ストレスに関する内容は以下を参考にしてください。
・あなたは大丈夫?様々なタイプ別のストレス診断
・気付いてる?その体の不調はストレスの原因の可能性とその診断
・心の崩壊?ストレスの認識がわからない失感情症の3つの症状と治療法
外食&ファーストフード
いきなりですが、外食やファーストフードをよく利用しますか?
出来上がった食品などは、ついつい楽をするあまりに利用してしまいがちですが、塩分はとても多く、それらばかりを食べていれば、味蕾の感覚も麻痺してしまいます。
「美しい花には棘がある」という言葉があるように、「美味しい食べ物には塩分がある」という事だけは忘れないようにしてください。
新陳代謝を向上
新陳代謝は、古い細胞が新しい細胞に入れ替わる事を差し、味蕾は上記の亜鉛の働きによって、10日前後で新しい細胞になるのですが、年齢と共にその働きや数は減少してしまいます。
また、これらの要因から高齢者は、濃い味をより好むようになり、高血圧や糖尿病などに陥ってしまうのです。
なので、新陳代謝を向上させて、味を感じる味蕾だけに限らず、基礎代謝を上げるように心掛けてみましょう。
まとめ
味覚障害にならないポイントを紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
みなさんにも当てはまる節はあった事だと思いますが、自分自身もこれからはより一層、注意を心掛けていきたいです。
食事は毎日の事なので、ちょっとした事でも良くも悪くもなり、味覚に異常が生じれば、食べる事への楽しみも無くなってしまいますよね?
なので、これを機に今の食生活など工夫するように見直してみましょう。
他にも、以下の内容も参考にしてみてください。
・薄味は嫌い?濃い味が健康に与える3つの影響と味覚を戻す食材・方法