みなさんは、唇に違和感を覚えた事はありますか?
秋から冬に掛けて、気候が乾燥する事により、肌や唇がカサカサしたり、割れてしまう事もありますよね。
唇にできものや水ぶくれ、腫れたりと、ケアをしないと荒れてしまう人も少なくはありません。
ですが、もしかすると『口唇ヘルペス』ではないですか?
症状は、人それぞれかもしれませんが、ある程度の共通するものもありますので、今回は「ピリ!チク!痛い!辛い口唇ヘルペスが出来やすい原因と症状&対策方法」を紹介していきたいと思います。
口唇ヘルペスの原因&症状
そもそも口唇ヘルペスとは、ヘルペスウイルスというものがあり、このウイルスには単純ヘルペスウイルス1型と2型があって、主に口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型が関係している事が多いです。
また、単純ヘルペスウイルスは、一度感染してしまうと、症状が出ていなくても体内に一生涯潜伏し続けているので、口唇ヘルペスの症状を繰り返し引き起こす可能性があるのです。
原因
主な原因となる感染経路として、キスなどの直接接触をする“行為”だけではなく、ヘルペスウイルスを持っている方のタオルや食器類などの“物”を共有するだけでも、皮膚や粘膜に感染する事が原因として考えられます。
症状が出ている方と接触すれば感染しやすいのは当然かもしれませんが、症状が出ていなかったとしても感染(無症候性排泄)してしまう可能性もあります。
また、単純ヘルペスウイルス1型は、乳幼児期に感染している事が多いので、子供が可愛くてキスをしたり、自分が口をつけた食器や飲みまわしなどは控えるようにしましょう。
症状
初めて感染した時の約90%の方は無症状の人が多く、感染した事すらわからない『不顕性感染(ふけんせいかんせん)』が起きている人も多い傾向があります。
不顕性感染とは、ウイルスや細菌などの病原体に感染しているにも関わらず、感染症状が発症していない状態を指しています(新型コロナウイルスにもこの傾向がありましたよね。)。
再発時には、時間が経過する毎に症状は変化します。
初期の段階では、唇に違和感(ピリピリやチクチクしたかゆみ等)や痛みが生じたり、腫れぼったさがある熱感を覚える人がいて、これらを『前駆症状(ぜんくしょうじょう)』と言います。
この前駆症状が起きた後に、口唇周辺や唇と皮膚の境目に小さな水疱が現れ、それぞれが徐々に融合して大きな水疱になる事もあった後にかさぶたとなります。
また、単純ヘルペスウイルスは皮膚症状の他にも、口の中(口腔内)にも同様に水疱ができる事があり、喉の痛みが生じて、水分補給ができなくなって脱水症状を起こしたり、発熱や倦怠感を伴う可能性もあります。
予防・対処法
現在、口唇ヘルペスウイルスを保有していない人の一番の予防法は、上記の原因にも記載しましたが、口唇ヘルペスウイルスがうつる原因の直接接触や物の共有を避けるようにしてください。
とは言っても、パートナーや家族と過ごされている方は、自分以外の使用物を使う事もあるとは思いますので、身近な方が症状のある場合はできる限り避けるように心掛けてください。
すでに口唇ヘルペスウイルスを保有している人は
・過度なストレス
・風邪やウイルス感染
・寝不足などの疲労の蓄積
などには、十分に気をつけるようにしてください。
これらの内容は個人差がありますが、どれも“免疫機能の低下”が生じて、口唇ヘルペスウイルスの再発を促す可能性が高くなるので、不規則な生活を改善するように努めてみましょう。
病に感染すると、“早く治す方法”などを探しがちではありますが、早く治す一番の方法は、身体の調子を整える事が大切になってきます。
また、自分では唇にできるから口唇ヘルペスだろうと思っていでも、中には『帯状疱疹』や『アフタ性口内炎』などの類似した症状もありますので、安易な判断をせずに、検査がまだの方は一度皮膚科や内科などの医療機関を受診するようにしてください。
再発から早期に治療をする方が、症状が早めに治まる可能性も高くなってくるので、飲み薬や軟膏などを活用しながら、口唇ヘルペスと向き合っていきましょう。
まとめ
繰り返し再発をしたり、時には悪化して、なかなか治らない事も多く、見栄えも悪く見えてしまうので、人前に顔を突き合わせるのも躊躇ってしまう人も少なくはありません。
なので、なるべく口唇ヘルペスウイルスに大人しくしてもらう為にも
・規則正しい生活
・バランス良い食事
・休息やリフレッシュ
などを意識しながら体調管理を工夫していくのが大切なりますので、負担の掛からない生活が出来るように取り組んでいきましょう。
他にも、以下の内容も参考にしてみてください。
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